不安の原因は、ドーパミンの過剰
不安を感じるのは、前頭葉の大脳皮質です。
不安の原因物質はドーパミンという脳内物質です。
前頭葉に分布するドーパミン神経は、自己調節機構(オートレセプター)を持っていないので、過剰な分泌が起きても自己調節が働かず、不安が長く続く結果となる。
◎従って、不安の治療には、この無制御かつ過剰に暴れているドーパミン神経を抑える薬を投与するのが良い。
◎しかし、ドーパミン抑制薬は、脳の他の部分のドーパミンも抑制するために、副作用が強くなる。
◎そこで、ドーパミン神経と対抗してその働きを弱める、Gaba(ギャバ)作動薬が抗不安薬としてしばしば使われる。
◎また、ドーパミン神経と対抗してその働きを弱めるセロトニン神経系を強くする薬(SSRI)もしばしば使われる。
セロトニン神経系は、深呼吸・散歩・咀嚼・リズム体操で活性化されるので、不安を感じた時は、
①ゆっくり深呼吸を繰り返す
②少し周囲を散歩してみる
③ガムを噛んでみる
④軽くリズム体操をしてみる
お薬を使う以外に、このような対処で不安を鎮めることができます。